
地域連携
【いしかわ共創インターンシップ/佐藤ゼミナール①】会社(法人)を訪問し、背景も含めた課題についての説明を受けました
2025.10.07
9/29(火)
佐藤ゼミナールの佐藤講師とゼミ生が、「いしかわ共創インターンシップ」での初回の取り組みとして、石川県白山市(旧鶴来町)の『農事組合法人北辰農産』を訪問しました。従来の「就労直結型」とは異なる「課題解決型」のインターンシップは、学生が地元企業からの要請や要望を受け、企業が抱える課題を共有し、解決に向けた討議を重ね、最善策を提案するまでを経験する経営側に寄った職業体験という位置づけで実施されます。今回、佐藤ゼミナールからは6名の学生が携わります。
『農事組合法人北辰農産』の会議室にて
1986年、旧鶴来町の時代に集落の生産者16戸による組合から始まり、組織の改編や法人化を経て、現在の3戸の組合員から成る「農業生産法人」となった『北辰農産』は、米を中心とした農産物の生産と加工、販売、農作業請負を担っています。
まずはライスセンター(写真奥)隣の『稲ほ舎』を訪問
ゼミ一行を乗せたマイクロバスが到着した駐車場では『北辰農産』代表理事の舘喜洋さんが直々に出迎えてくださり、ライスセンター隣の『稲ほ舎』に移動し、店舗内で行うお米の量り売りやオリジナルの米菓の直販も含めた事業全体の説明が行われました。舘代表は今回5つのゼミで取り組む「共創インターンシップ」全体において、大学側と連携協定を締結した『石川県中小企業家同友会』の地域政策委員長を務めていることもあり、この日は同会の事務局スタッフ1名も同席しました。
店舗内で事業の全容を解説する『北辰農産』舘代表
舘代表はまず、「白山手取川ジオパークの推進」と「ジオ教育」など白山市が推している地域の魅力(発信)について、その主旨や始まり、現状までを丁寧かつ簡潔に解説。そしてこの一連の説明に時間をかける理由が「根本的な複雑さ」にあり、その結果として周知が難しくなっている状況が、事業にも関わる大きな課題であることを伝えました。
白山手取川ジオパークについて説明する舘代表
白山市では、学校給食で無農薬米を提供する「オーガニックビレッジ宣言」も行われたばかりで、『北辰農産』では現在、有機農産物の普及促進も絡めた取り組みの関係性や必要性、教育メリットの明確化に努めているとのこと。舘代表は、これら背景の整理も含めた最適な発信方法について、学生からの柔軟な発想の提供を求めました。
佐藤講師は、今後の取り組みを「卒論や研究の課題にもつながる大きなテーマ」ととらえ、まずはゼミ生とともにジオパークについて徹底理解することを約束し、帰路につきました。
佐藤講師は、今後の取り組みを「卒論や研究の課題にもつながる大きなテーマ」ととらえ、まずはゼミ生とともにジオパークについて徹底理解することを約束し、帰路につきました。
例え話や身振り手振り、資料を駆使して分かりやすい説明に徹する舘代表
学生のコメント
経済学部経済学科 2年次 Y・Sさん(石川県 小松市立高等学校出身)
農業との関わりが今までなかったこともあり、全てのお話が新鮮でした。そして舘代表の熱量のある話ぶりから、事業だけでなく、白山地域全体のことを考えていらっしゃることが伝わってきました。白山のさまざまことを多くの人に伝えるための活動をしっかりと考え、実行していきたいと思います。帰り際に『稲ほ舎』のおかきをいただいたのですが、とても美味しかったです!
農業との関わりが今までなかったこともあり、全てのお話が新鮮でした。そして舘代表の熱量のある話ぶりから、事業だけでなく、白山地域全体のことを考えていらっしゃることが伝わってきました。白山のさまざまことを多くの人に伝えるための活動をしっかりと考え、実行していきたいと思います。帰り際に『稲ほ舎』のおかきをいただいたのですが、とても美味しかったです!
経済学部経済学科 2年次 K・Yさん(富山県 砺波高等学校出身)
今回の訪問で、お米を作るだけでなくそこからさまざまな商品を作るなど、ブランディングも含めた魅力アップへの工夫をされていることが分かりましたし、舘代表の気さくな人柄も伝わりました。私は公務員という進路も考えていますので、この機会にジオパークのことなど、行政と深く関わる部分もしっかり学んでいきたいです!
今回の訪問で、お米を作るだけでなくそこからさまざまな商品を作るなど、ブランディングも含めた魅力アップへの工夫をされていることが分かりましたし、舘代表の気さくな人柄も伝わりました。私は公務員という進路も考えていますので、この機会にジオパークのことなど、行政と深く関わる部分もしっかり学んでいきたいです!