地域連携

【ちいプロ/ITCSP】「推し活×工芸」に見る展示手法の工夫と学び

2025.12.08

11/29(土)

星稜ジャンプ地域活動プロジェクト活動団体「ITCSP(ISHIKAWA Traditional Crafts Spread Project)」は、石川県の伝統工芸品の美しさや技術の素晴らしさを伝え、実際に触れたり体験できる企画を通して、若い世代にも伝統工芸品をもっと身近に感じてもらえる機会をつくるべく活動しています。
今回は、若者の関心を引く展示方法や工夫について学び、今後の活動の参考とするため、いしかわ生活工芸ミュージアムを訪れました。館内では「推し活×工芸」や「文具の魅力」といった企画展が開催されており、伝統工芸品と若者文化である“推し活”をどのように組み合わせているのかに注目しながらフィールドワークを行いました。

展示では、工芸品を色ごとに分類し「推し色」として紹介する工夫や、伝統工芸品と推しグッズを並べて撮影できるフォトブースの設置など、気軽に工芸に触れられる仕掛けが多く見られました。
また、当日は檜細工の職人の方がおり、製作作業の見学や体験の機会をいただくことができました。
実際の作業を通じて、伝統工芸の繊細さや技法に込められた長い歴史と工夫を肌で感じる貴重な経験となりました。

学生のコメント

経済学部地域システム学科 2年次 T・Aさん(石川県 金沢高等学校出身)
今回はいしかわ生活工芸ミュージアムへフィールドワークを行いました。伝統工芸品と推しグッズを並べて撮影ができるブースでは、撮り方の参考が載っている冊子もありました。伝統工芸品の本来の用途とはもちろん異なる使い方をしていましたが、こういった見せ方もあるのだなと参考になりました。
また、展示してあるものと同じものに実際に触れてみることによって対象に対するインパクトや印象が強く残りやすいとも思いました。そして、檜細工の職人の方とお話や製作体験もさせていただきましたが、カゴから可愛らしいストラップまで作ることができる檜細工の汎用性や切れ端からも小さなストラップが作れることに驚きつつ、できるだけ全部使うといった考えや工夫が素晴らしいと感じました。