地域連携
【地域システム学科】空き家再生事業×観光まちづくりを学ぶフィールドワークへ!
2025.12.22

11/30(日)
経済学部地域システム学科の石川ゼミナール2年次は、空き家や古民家再生事業と観光まちづくりについて理解を深めるフィールドワークを行いました。
まず最初に訪ねたのは、富山県砺波市にある伝統的なアズマダチの古民家です。およそ築150年となるこの古民家は、株式会社クロダハウス(本社:金沢市)が所有しており、地域の交流拠点としても活用されています。ここでは、同社の代表取締役社長の東氏より「空き家・古民家再生事業と観光、そしてまちづくり」に関する講話をいただきました。その後、現代のライフスタイルに合ったかたちでリノベーションされた建物内部を見学しました。
2軒目に訪ねたのは、まだ着工されていない空き家です。長い間使われていなかったその家は、あちらこちらが痛んでいました。この家は、今後「一棟貸しの宿泊施設」として生まれ変わる予定です。石川ゼミナールでは、この宿泊施設の宿泊者をターゲットとしたアクティビティや商品サービスのアイデアを検討することになりました。
2軒目に訪ねたのは、まだ着工されていない空き家です。長い間使われていなかったその家は、あちらこちらが痛んでいました。この家は、今後「一棟貸しの宿泊施設」として生まれ変わる予定です。石川ゼミナールでは、この宿泊施設の宿泊者をターゲットとしたアクティビティや商品サービスのアイデアを検討することになりました。

午後からは、富山県南砺市に移動し、空き家や空き店舗がカフェやブルワリー、飲食店、雑貨店等に次々と生まれ変わっている井波エリアのまちなみを散策し、先駆的な取り組みに触れました。
(文:担当教員 石川 美澄)
学生のコメント
経済学部地域システム学科 2年次 K・Tさん(富山県 伏木高等学校出身)
今回の研修ではじめに伺ったクロダハウスさんのお話で、古民家の定義と古民家が持つ魅力や特徴について知ることができました。古い家屋全てが古民家ではなく、ある程度の定義があること、南の方角に仏壇、北に台所があったり、玄関が住人用と客人用があったりする特徴、生活で利用するために庭に木を植えているといった特徴があることを学びました。自分たちより客人を優先する精神や生活する上で必要なものは庭で育てるといった考え方が大変興味深いと感じました。
海外の富裕層が一般的な観光よりも、地域の文化に密着した観光を求めている現状は、古民家再生や地域創生に大きな好影響を及ぼす可能性があると感じました。地域に観光客が訪れることで古民家を再利用した飲食店や宿泊施設の増加や、飲食店経営者や地域を好きになった人々がその地域に定住し地域人口が増加するなどの活性化活動につながると考えます。
今回の研修ではじめに伺ったクロダハウスさんのお話で、古民家の定義と古民家が持つ魅力や特徴について知ることができました。古い家屋全てが古民家ではなく、ある程度の定義があること、南の方角に仏壇、北に台所があったり、玄関が住人用と客人用があったりする特徴、生活で利用するために庭に木を植えているといった特徴があることを学びました。自分たちより客人を優先する精神や生活する上で必要なものは庭で育てるといった考え方が大変興味深いと感じました。
海外の富裕層が一般的な観光よりも、地域の文化に密着した観光を求めている現状は、古民家再生や地域創生に大きな好影響を及ぼす可能性があると感じました。地域に観光客が訪れることで古民家を再利用した飲食店や宿泊施設の増加や、飲食店経営者や地域を好きになった人々がその地域に定住し地域人口が増加するなどの活性化活動につながると考えます。
経済学部地域システム学科 2年次 T・Kさん(石川県 金沢高等学校出身)
砺波でのフィールドワークを通して、古民家には想像以上に様々な可能性があることを実感しました。今まで自分は、古民家に対して「古い」「汚い」といったマイナスのイメージを持っていて、暮らしづらそうな場所という印象しかありませんでした。しかし実際に「東保の家」を訪ね、建物の歴史や活用方法、地域との関わりを詳しく聞く中で、その認識は大きく変わりました。古民家とは単なる古い建物ではなく、そこに住んだ人々の記憶や文化、長い時間をかけて育まれてきた生活の知恵が詰まった“財産”であり、世代を越えて大切に受け継ぐべき価値をもつことを深く理解しました。
また同時に、古民家を現在の生活に合わせて活かすには多くの課題があることも感じました。維持費や管理の手間、耐震性や断熱性など、現代的な生活と当時の生活とのギャップは大きく、簡単に解決できるものではありません。しかし、それらの課題に取り組む際には地域の協力や専門家との連携が欠かせず、その過程で関わる人々のつながりが強まり、地域全体の関係性がより豊かになるのではないかと思いました。
今回のフィールドワークを通じて、古民家は観光資源としてだけでなく、地域の魅力を再発見するきっかけを与えてくれる存在だと学びました。今後は古民家を見るとき、「古いから仕方ない」ではなく、その裏にある歴史や人々の営みにきちんと目を向け、どう受け継ぎ、現代でどのように活かせるかを考えられるようになりたいと感じました。
砺波でのフィールドワークを通して、古民家には想像以上に様々な可能性があることを実感しました。今まで自分は、古民家に対して「古い」「汚い」といったマイナスのイメージを持っていて、暮らしづらそうな場所という印象しかありませんでした。しかし実際に「東保の家」を訪ね、建物の歴史や活用方法、地域との関わりを詳しく聞く中で、その認識は大きく変わりました。古民家とは単なる古い建物ではなく、そこに住んだ人々の記憶や文化、長い時間をかけて育まれてきた生活の知恵が詰まった“財産”であり、世代を越えて大切に受け継ぐべき価値をもつことを深く理解しました。
また同時に、古民家を現在の生活に合わせて活かすには多くの課題があることも感じました。維持費や管理の手間、耐震性や断熱性など、現代的な生活と当時の生活とのギャップは大きく、簡単に解決できるものではありません。しかし、それらの課題に取り組む際には地域の協力や専門家との連携が欠かせず、その過程で関わる人々のつながりが強まり、地域全体の関係性がより豊かになるのではないかと思いました。
今回のフィールドワークを通じて、古民家は観光資源としてだけでなく、地域の魅力を再発見するきっかけを与えてくれる存在だと学びました。今後は古民家を見るとき、「古いから仕方ない」ではなく、その裏にある歴史や人々の営みにきちんと目を向け、どう受け継ぎ、現代でどのように活かせるかを考えられるようになりたいと感じました。