就職・資格

【就職】3年次ソレイユプロジェクト「能登復興」2025

2025.12.23

今年度のソレイユプロジェクトは、6月に3年次の学生53名で発足し、震災から立ち上がる能登地域に寄り添い、「文化の継承」「地域交流」「復興への兆し」を軸に活動を行っています。現在、プロジェクトには3つのチームがあり、9月~11月にかけて、全チームが主に地域と連携した取り組みを実施しました。

ソレイユプロジェクトとは?

ソレイユプロジェクトとは、学生時代に挑戦・企画・実践して成長することを目的として発案されたプロジェクトです。「ソレイユ」とはフランス語で『太陽』という意味です。
仲間と協同することで働き方の実践意識を高め、太陽のような光り輝く人間力を培います。

お祭り応援隊

8月~9月

学生10名のチームで、能登地方の伝統行事「キリコ祭り」のPRを主軸に、震災後の地域に活気を取り戻すことへの広報活動を行いました。震災の影響で規模を縮小しながらも続く祭りに、「今、私たち若者にできることは何か?」と自ら問い、実際に現地の祭りに学生応援隊として参加しました。キリコの一部として使用される壁面に、学生たちで描いた「つなごう!能登の笑顔」とメッセージを添えたこの壁画には、地域へのエールと復興への願いが込められています。若い世代にも伝統文化の価値を伝えるため、「どうすれば目を惹きつけられるか」「どうすれば足を運んでもらえるか」といった視点をとらえ、来年度も引き続き広報活動を続けていきます。

能登グルメフェス

10/12(日)

学生25名のチームで地域の食と交流を通じて活気を取り戻す「食フェス・こども縁日」を輪島市で実施し、約200名の地元の方々が来場されました。食フェスでは、能登産のサツマイモを使った豚汁やホットドッグなど、地元食材の魅力が伝わるメニューを提供。こども縁日では、サンドアートのワークショップや、能登にちなんだクイズを取り入れた射的・輪投げを実施し、子どもたちが楽しみながら地域への関心を深められる工夫を盛り込みました。さらに、能登の観光地を地元の方々とともに再発見するコーナーも設けるなど、世代を超えて地域の魅力を共有する機会を実践。輪島市役所とも連携し、市内の幼保施設や仮設住宅にも広く周知を行うことで、地域コミュニティの再生とつながりの強化に寄与する貴重な活動となりました。

ごちそう運動会in 能登

11/30(日)

学生18名のチームで田鶴浜体育館にて、体を動かす楽しさと食を通じた交流を大切にした企画「運動会・100人カレー」を開催しました。当日は親子連れを中心に約50名の地元住民が参加し、会場は和やかな雰囲気に包まれました。 18名の学生が中心となって考案した手遊び運動や玉入れなどの競技では、子どもから大人まで楽しく参加でき、競技を通して世代を越えた交流が生まれ、笑顔の絶えない時間となりました。昼食には、下野農園様よりご提供いただいたサツマイモや能登産の新米を使った手作りカレーライスを提供。参加者全員で食事を共にすることで会話も弾み、運動で温まった体とともに心までほっとするひとときを共有することができ、地域のつながりを感じられる貴重な機会となりました。

学生からのコメント

経済学部経済学科 3年次 K・Yさん(石川県 星稜高等学校出身)
今回のプロジェクトでは、3つのチームがそれぞれ異なる切り口から能登の復興を掲げ、 学生自身が「今、自分たちに何ができるのか」を考え、行動に移してきました。伝統行事の継承と発信、食や遊びを通じた世代間交流、そして運動と食事による心身のつながりづくりなど、学生自身が課題意識を持ち、試行錯誤を重ねながら企画・運営を行いました。
活動を通して、能登の方々の温かさや日常を取り戻そうとする強い思いに触れ、学生にとっても能登に関わりながら学ぶ貴重な経験となりました。また、現地の方々と交流する機会を持てたことは、互いの大きな励みにもなっています。
今回得た経験やつながりを大切にしながら、 今後も若い世代ならではの視点と行動力を生かし、地域とともに歩む活動を次世代にも継承していきたいと考えています。