地域連携
【いしかわ共創インターンシップ/神﨑ゼミナール④】パートナー企業への中間報告を行いました
2026.01.19
12/19(金)
神﨑ゼミナールの神﨑淳子教授とゼミ生(2年次)が、学内講義室にて「いしかわ共創インターンシップ」の中間発表を行いました。「いしかわ共創インターンシップ」は、個人で参加する短期的な「職場体験」とは異なり、『石川県中小企業家同友会』から選抜された5企業と本学の5ゼミが5組に分かれ、数カ月に渡って各社の「課題解決」に臨む「経営体験」寄りの取り組みです。
神﨑ゼミナールは、県内2カ所で公衆浴場(銭湯)を運営する『有限会社ユーアンドゆ』のパートナーとして、企業特有の課題に向き合っています。

『pocapoca御経塚の湯』と『pocapoca諸江の湯』の運営元である『有限会社ユーアンドゆ』から示された課題は、時代背景や社会情勢など、さまざまな事情を背景とする「利用客の減少傾向」です。代表の松永日出男さんは、「学生ならではの視点」で銭湯文化の存続のための施策を考え、提案することを求めています。
発表時間ギリギリまで発表内容を詰める学生たち
そこで神﨑ゼミナールでは「高齢者」「若者」「地域住民」「温泉マニア」とターゲット別の担当班を作り、企業訪問や施設見学も踏まえた、集客案の討議を進めてきました。今回はオンラインでの参加となった松永代表に対し、現時点での成果を披露する機会となりました。

まず「高齢者」班は、軽食(食事)の提供を開始し、一人暮らしの高齢者が通いやすく、安心かつ安全に滞在できるコミュニティ施設として独自の役割を打ち出し、その機能性を高めることを提案。高齢者とその親世代も含めた若い世代、子どもの3世代が利用することで、お互いを見守りあう関係が生まれるという好循環をアピールしました。松永代表は、自身が過去にデイサービスを運営し、ノウハウがあることや、県外の同業者の成功例があることを示しながら、現状の課題も絡めた具体的かつ発展的な意見交換を行いました。
「高齢者」班の発表の様子
2番目に発表した「若者」班は、「県内で最も熱いサウナ」という、サウナ利用者を引き付ける要素がありながら十分に打ち出されていない現状に着目し、サウナ施設としての満足度を高め、口コミにつなげるためのサウナ室まわりの環境整備や、一次情報となりやすい「GoogleMap」の掲載写真の改善、大学へのチラシ配布、PR会社への委託も含めたSNSの有効活用など、さまざまな具体策を提示しました。松永代表は、予算面や手間の課題はあるものの、周知されていない環境の良さの打ち出しも絡めた積極的な発信について、各施設の責任者である2人の娘に改めて推す姿勢を示しました。
「若者」班の発表の様子
3番目の発表となった「近隣住民」班は、「RESAS」(地域経済分析システム)を活用して施設周辺の人口や年齢構成などを割り出した結果、メインターゲットを高齢者に絞ったという経緯を伝え、転倒やめまい、ヒートショック、利用者のマナー、客層など予想される不安要素を解消するために、安全性と利便性の向上に重きを置いて改善と周知を行うことを提案。松永代表は「入浴料金は組合で統一しているので単独での値上げは難しい」としながらも、具体的に示された安全環境の整備については積極的に取り入れる意向を述べました。
「近隣住民」班の発表の様子
トリを務めたのは「温泉マニア」班です。マニアと言っても重視するものがそれぞれで違うため、班では「美容アメニティ」マニアの獲得に絞り、新グッズ開発を提案。花の生産農家から廃棄予定の季節の花を安価で買い取り、「花の湯」として浴槽を彩り、同じ素材を使った入浴剤を販売することで利益も生み出し、ファンを獲得する施策を提示しました。また、入浴後の感想を共有する掲示板など、『pocapoca』のファン同士が楽しく交流できるオリジナルコンテンツの提案も行いました。松永さんは、フラワーロスの活用について過去の地元の生産者とのタイアップで得たネットワークを活かすなど、学生のアイディアを高く評価しました。
「温泉マニア」班の発表の様子
ゼミ生からの提案に、松永さんは学生ならではの切り口や捉え方、根拠の新しさ、積極性から改めて関心を寄せた様子でした。企業としては難しくても『石川県公衆浴場業生活衛生同業組合』であれば実現できそうなアイデアもあり、巡り巡って自社の課題解決、成功につながる可能性を確信した松永代表は最後に「まずはやってみましょう」と、全ての案の実践に意欲を見せました。
学生のコメント

経済学部地域システム学科 2年次 M・Rさん(石川県 内灘高等学校出身)
チーム全員で仮説を立てて話し合い、考えを深めてから施設を見学し、より具体的なブラッシュアップを重ねて今日を迎えました。発表自体はうまくまとまり、しっかり説明することができたと思います。
僕はもともと「高齢化社会」という社会的な課題に興味を持っていたことで「高齢者」班を選んだのですが、松永代表からの感想やアドバイスを聞き、改めて高齢者層が重要なターゲットであるかを再確認でき、この視点は今後も大切にしないといけないなと感じました。
また、ここから最終提案に仕上げることで、高齢者にとって大切な地元のお風呂屋さんの課題解決、業務改善に貢献できれば、僕としては本望です。
チーム全員で仮説を立てて話し合い、考えを深めてから施設を見学し、より具体的なブラッシュアップを重ねて今日を迎えました。発表自体はうまくまとまり、しっかり説明することができたと思います。
僕はもともと「高齢化社会」という社会的な課題に興味を持っていたことで「高齢者」班を選んだのですが、松永代表からの感想やアドバイスを聞き、改めて高齢者層が重要なターゲットであるかを再確認でき、この視点は今後も大切にしないといけないなと感じました。
また、ここから最終提案に仕上げることで、高齢者にとって大切な地元のお風呂屋さんの課題解決、業務改善に貢献できれば、僕としては本望です。

経済学部地域システム学科 2年次 O・Hさん(富山県 小杉高等学校出身)
僕たち「近隣住民」班は、施設界隈に団地が多いという事前情報と、60代が多いという分析結果をもとに、まずは「高齢者」が日常的に通えて、安心安全に過ごせる施設としてバージョンアップすることが大切と考えて、そのためにできること、用意するべきものをまとめて今日の発表に臨みました。僕自身はリーダーではありますが、書記のような立ち位置で、メンバーの考えた意見をとにかく全部メモして、最終的にまとめたものをメンバーで共有し、スライド作成者に落とし込みを割り振るスタイルで、発表する内容を固めていきました。
そして、今回の松永代表との意見交換で、高齢者のために「絶対あったらいい」と思うものが新たに見つかりましたので、予算などの問題を理解しつつ、他の班のアイデアや考え方も参考にしながら、より有意義な提案内容に仕上げていきたいです。
僕たち「近隣住民」班は、施設界隈に団地が多いという事前情報と、60代が多いという分析結果をもとに、まずは「高齢者」が日常的に通えて、安心安全に過ごせる施設としてバージョンアップすることが大切と考えて、そのためにできること、用意するべきものをまとめて今日の発表に臨みました。僕自身はリーダーではありますが、書記のような立ち位置で、メンバーの考えた意見をとにかく全部メモして、最終的にまとめたものをメンバーで共有し、スライド作成者に落とし込みを割り振るスタイルで、発表する内容を固めていきました。
そして、今回の松永代表との意見交換で、高齢者のために「絶対あったらいい」と思うものが新たに見つかりましたので、予算などの問題を理解しつつ、他の班のアイデアや考え方も参考にしながら、より有意義な提案内容に仕上げていきたいです。