教員を志す上で大切にしたいマインドと、かけがえのない経験を手に入れた4年間。

私が金沢星稜大学への入学を決めたきっかけは、教員免許状等が取得できる環境が整っており、さらにCDP（キャリア・ディベロップメント・プログラム）を利用することで教員になる目標が達成できると考えたからです。
大学の授業では、親子で参加できるイベントの企画・運営に携わる機会がありました。参加者に安全に楽しんでもらえるよう実施内容を検討し、必要物品を手配してリハーサルを念入りに行いました。当日、子どもたちが一生懸命取り組む様子を見た時は楽しさとやりがいを感じましたし、事前準備の大切さや仲間と協力する重要性を学びました。
この出来事をきっかけに、大学生活ではボランティアにも積極的に取り組むようになりました。特別支援学校に通う子どもたちの宿泊体験に同行した際には、参加する子どもたち一人ひとりに意識を向けて見守ることが必要だと実感。それからは「一人ひとりにしっかりと目を向ける」が教員を志す自分の大切なマインドになった気がします。

1人で筆記試験の勉強をするには限界があったため、同じ目標を持つ友人と一緒に取り組むようにしていました。「みんなも頑張っている」という状況がお互いを刺激し合い、集中した雰囲気で勉強できたと感じています。モチベーションが上がらない時には「自分は何のために勉強しているのか」「自分が選んだ道だ」ということを思い出し、自分を鼓舞していました。
面接試験では、その時だけ作り上げた自分を見せるのではなく「ありのままの自分」を出すことを意識しました。仕草や視線、表情、言葉遣いなど、私の良さである明朗快活な雰囲気が伝わるよう繰り返し練習を行いました。友人たちとも面接練習をしてフィードバックし合うことがありましたが、個人的にはCDPの模擬面接がとても参考になったと思っています。面接の基礎を身につけることができたので、我流で失敗する心配なく、安心して本番に臨むことができました。

大学生活を通じて様々なことに挑戦する積極性を持てたことが自分の成長した点だと感じます。高校生まではどちらかというと現状維持を好むタイプでしたが、大学で出会った友人たちのおかげでたくさんのことに挑戦することができました。なかでも自分が確実に成長できたと感じているのが、進路支援課主催の洋上就職合宿クルーズ「ほし☆たび屋久島」です。友人に誘われる形で参加しましたが、初めて訪れる場所でさまざまな参加者と関わり、お互いを知り、高め合うことができました。新しい世界に一歩踏み出す勇気が大切なんだと実感しましたし、学生時代にしかできない経験を得ることができました。
積極性を持って物事に関わることは簡単ではありませんが、その一歩を踏み出すことで自身の成長に繋げられると思います。就職後もその気持ちを持ち続けたいと思います。