人間科学部こども学科 /S・Cさん (石川県 金沢西高出身)

保育現場での発見を自分の力に変えていく ~信頼される保育者を目指して~

私が金沢星稜大学のこども学科に入学しようと思ったきっかけは、中学時代の職場体験で幼稚園に行って園児と一緒に遊んだ経験から、将来子どもと関わる仕事をしたいと憧れを抱いたことです。
 
4年間の学びの中で印象に残っている科目は、「保育原理」、「声楽」、「こどもと心の発達」、「こどもと造形表現」、「こどもの健康と安全」、「保育実習」などです。

「こどもと心の発達」では、子どもの発達段階に応じた環境の重要性を学び、これを踏まえて、“子どもへの適切なかかわりをどう取り結んでいけばよいのか”、について考えることができました。「保育実習」では、保育者と子どものかかわりを観察する中で、実際に子どもの自立を促す言葉かけや身のまわりの世話を任され、信頼される保育者になるための多くの気づきや発見がありました。また、園の方針を間近に感じたことで、自分の保育観を考えるきっかけにもなりました。

さらに、これらの講義での学びは、フィールド演習にも活かされました。私が所属した山川ゼミナールでは、幼稚園を訪問して子どもたちに絵本の読み聞かせをしました。「こどもと心の発達」で学んだことを活かし、子どもたちの発達段階に合った興味を惹きつけられるような絵本を選ぶことができたのではないかと思います。また、子どもたちと話したり遊んだりしてコミュニケーションをとる中で、年齢による発達の違いや同年齢の中の発達の違いを間近に学ぶことができました。

こども学科の講義を受けていく中で、子どもの気持ちを考察すること、幼児が自分で考えて行動できるように援助すること、保護者支援をすること、など保育の仕事の奥深さを感じました。保育実習で保育者がこれらを丁寧に行っている姿を見て、私もこのような信頼される保育者になりたいと考え、保育施設への就職を決心しました。