経済学部経済学科 /N・Yさん (石川県 金沢高出身)

「広げて、絞って、深める」~幅広く履修し興味のある分野を発見~

金沢星稜大学経済学部経済学科を志した理由の1つ目は、就職に強いこと、2つ目は、経済学科でありながら留学制度が充実していることです。
 
特に学び深かった授業は、「マクロ経済学Ⅲ」と「中国経済論」です。経済学科では、政府や企業、消費者の意思決定とそれの及ぼす影響について学びます。「マクロ経済学Ⅲ」では、“繋がりを考える力”が身に付きました。ある事象が起こった時、次に何が起こるかを考えることに難しさを覚えていました。しかし、経済理論を勉強するうちに、次第に物事の繋がりの観点から思考を深められるようになりました。「中国経済論」では、日本という一方の立場からではなく、中国の立場からも現代社会の経済問題を考えることができました。また、国際的な経済の相互依存について深めることができたので、国際問題を自分の意見として語るスキルも身に付きました。

「中国経済論」の履修をきっかけに、中華圏が日本の経済に与える影響について興味を抱くようになった私は、3年次に台湾に留学しました。そこで、日本への旅行を好む台湾の人々に多く出会い、訪日台湾人旅行者の消費行動を研究テーマに選びました。卒業研究では、2019年の訪日外国人旅行者は3188万人、その消費額は約5兆円であり、訪日外国人旅行者が日本経済に与える影響は大きく、とりわけ台湾は消費額が2位であることがわかりました。また、訪日台湾人旅行者は他の国・地域と比べて医薬品の購入率が高いことも明らかになりました。

私は卒業後は人材紹介会社で働きます。経済学科での学びを活かし、雇用の先行きを的確に把握して企業の人材採用の戦略を支えることができるよう努力するつもりです。