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【金沢星稜大学市民講座】(第86回)「わたしたちの暮らしとエネルギー」を開催しました

2022.06.01

5月14日(土)

今回は、庫川 幸秀 経済学部経済学科 准教授が標題のテーマで講義を行いました。

私たちの便利で快適な暮らしに欠かせないエネルギーですが、公害、気候変動、資源の枯渇、安全性など様々な課題を抱えています。よく耳にする気候変動・温暖化の解決策にカーボンニュートラルがあります。これは、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させるというもので、化石燃料からクリーンエネルギーへの転換をすすめる必要があります。世界の国々や地域がカーボンニュートラルの達成目標を表明しており、日本は2050年のカーボンニュートラルの達成を目標に掲げています。社会の低炭素化には電力の利用範囲の拡大(電化、電動化)が、重要な要素です。自家用車をガソリン車から電気自動車に乗り換えることも電化の拡大につながります。
自然エネルギーのような再生可能エネルギーの有効活用や地域特性による格差問題の解消はできるのか、電気自動車の普及がほんとうにCO₂の削減につながるのか、環境にやさしいといえるのかなど、参加者から様々な意見や質問がありました。 脱炭素のためのエネルギーの生産、その生産にもまたエネルギーの消費が必要であることや、エネルギー効率の改善によって価格が下がり、その結果さらに利用量の増加につながってしまうといった、エネルギー問題の抱えるジレンマについても考えるきっかけとなりました。

庫川 幸秀准教授の研究紹介

【学内助成(個人研究)】
環境政策の効果と効率性に関する研究
【科学研究費補助金】
送電部門における規制能力と再生可能エネルギー普及政策の効果に関する理論研究
調整力市場における需要側エネルギー利用効率とディマンドリスポンス

次回の市民講座は

 「学校教育とピアサポート」
講師:永井 暁行 教養教育部 准教授

日時:6月11日(土) 13:30~15:00
場所:金沢星稜大学本館5階 A51