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【経済学部/野口ゼミナール】ハノイ大学の学生とのフィールドワークの実施 in ベトナム

2022.09.21

9月3日(土)~8日(木)

経済学部経営学科の野口ゼミナール(広報PR・ブランド研究)は、シマトワークス社(兵庫県洲本市)とグロースリード社(石川県金沢市)の協力のもと、ベトナムのハノイ大学日本語学部を訪問した後、現地の学生達とハノイの街を舞台に「地域の魅力を考えるフィールドワーク」を実施しました。

野口ゼミナールのゼミ生有志(3年生9名)は、今年6月に同様のプログラムを、淡路島を舞台に実施しています。今回は、それを海外のベトナムで行うというものです。前回と違うのは、ハノイ大学日本語学部で日本語を学んでいる同年代の学生9人とグループを作成しての活動ということです。具体的には、日本人学生3人、ベトナム人学生3人の6人のグループを3つ作成し、本学の学生は外国人として、ハノイ大学の学生は地元の学生としての視点でハノイの街の魅力を分析しました。その後、大学でその内容の発表を行いました。

2日目は、自分たちでフィールドワークのテーマを設定しました。学生等が考えたテーマは日本とベトナムの間の「民族衣装の位置づけ」「色の意味合い」「商品の価格差」についてです。英語が苦手な学生であっても、日本語学部の学生は全員日本語を学んでいますので、コミュニケーションの面は心配いりません。学生達は同世代同士ということもあり、おしゃべりや質問をして、すぐに打ち解けていきました。
全てのプログラムが終了した後は、互いに写真を撮ったり、連絡先を交換したりして別れを惜しみ、今度は金沢での再会を約束しました。

文:担当教員 野口将輝 准教授

学生のコメント

経済学部経営学科 3年次 S・Iさん(石川県 金沢龍谷高等学校出身)
私は経済学部の学生ですが、今回言葉が通じにくい状況を経験して、言語を学ぶことの大変さと凄さを強く感じました。おそらく単に言語を学ぶだけでは、コミュニケーションをとることは難しいでしょう。当たり前や常識が違う文化の中で過ごしてきた人との会話には、言いたいことを伝えるためには、言語の知識だけでは不十分で、コミュニケーションの中でなぜ相手が驚くのか、不思議に思うのかなどを瞬時に理解するにはその背景となる常識や普通を理解していないといけないのだということを活動の中で痛感しました。

経済学部経営学科 3年次 M・Kさん(石川県 野々市明倫高等学校出身)
ハノイ大学の学生はとても親切で、嬉しかったです。ハノイの道路はバイクがとても多く、最初は横断するのが怖かったです。しかし、彼女たちは私たちが渡りやすいように向かってくるバイクに渡る合図を送ってくれたり、車道側を歩いていると場所を変わってくれたりと、小さな気遣いを沢山してくれました。
ハノイ大学の学生と過ごした2日間はとても濃い2日間でした。私たちの世代はコロナ禍ということで、違う文化の人と触れ合う機会は全くありませんでした。しかし、今回のプログラムで、ハノイ大学の学生には日本のことも知ってもらえたと思うし、私たちもベトナムのこともたくさん知ることができました。次はハノイ大学の学生を金沢に招いて、みんなで着物を着て東茶屋街などを歩きたいです。

経済学部経営学科 3年次 S・Uさん(石川県 金沢高等学校出身)
私にとってハノイ大学の学生さんたちとの交流はとても貴重で忘れられないものになりました。同い年の女の子特有の共感であったり、同じものを見て同じ感想を持ったり、その反対の反応をしたりと、日本で感じられることを他の国で他の国の人とも感じ合うことができて、やはり国は違うとしても理解し合えることは素晴らしいと思いました。別れの時、一人の女の子にもらった手紙には「日本人はもっと親しみにくいと思っていた」と書かれていました。しかし、私たちに出会って「本当はそんなことはないし、日本人はとても親切で大好きだ」と言ってくれました。今回のように、交流すれば初めて会う相手でも共感しあえるし、仲良くなることができるので、もっと国同士の壁がなくなればいいなと思いました。