三つの方針

Department of Global Englishes

人文学部国際英語学科/三つの方針

英語は現代の国際語、「国際英語」とは政治や経済、教育などの国際的な場面において相対的に用いられる英語のことをいいます。国際英語学科は、この英語の社会的側面を十分に理解したうえで「留学による学修と異文化体験を通して、自他の文化や生活について理解を深め、高い英語運用能力と交渉力を強みに、デジタルコミュニケーションによる世界情勢、言語情報などの収集解析の力を有し、さらには異文化や多言語が共存する社会において異なる価値観を理解するような、英語を通してグローバル化社会で実践できる実務能力をもった人材を育成することを目指して開設しました。

卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)

国際英語学科では、学士課程教育を通じて、以下の能力を身に付けた学生に、学士(人文学)の学位を授与します。
  1. 知識・理解
    (1)「国際共通語としての英語」の概念を理解し、様々な英語の学習を通して、CEFR B2以上の英語運用能力を習得することができる。
    (2)英語は「国際共通語」として理解することと合わせ、世界の様々な言語への関心を持ち、多言語・多文化の理解をすすめることができる。
    (3)世界の人々と対話をし、自国や地域の文化を発信する英語コミュニケーションスキルを持っている。また、自国を含む世界各地の文化に触れ、異なる生活様式や価値観を理解することができる。
  2. 汎用的技能
    (1)英語を実践的に運用できる。
    (2)他者の意見を理解できるとともに、自らの意見を論理的な文書や口頭による説明としてまとめることができる。
    (3)課題発見や課題解決、および、情報収集と分析などの手法を用いて様々な課題を解決することができる。
  3. 態度・志向性
    (1)困難な課題に直面しても、論理的に考え、課題解決に向けて相手と粘り強く交渉する態度を身につけている。
    (2)周囲の状況を鑑み、自らの長所を活かすための行動を考え、それを実行できる態度を持っている。
  4. 統合的な学修経験と創造的思考力
    (1)時代を拓く新たな発想を展開できる知性と教養を身につけている。
    (2)習得した知識と技能を生かし、積極的に地域社会や国際社会に貢献することができる。
    (3)教員免許状や様々な資格を取得することによって、幅広く社会に貢献できる能力を身につけている。

教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)

国際英語学科では、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に挙げた能力を学生に身につけさせるため、以下の教育課程を編成し、実施します。
  1. 教育課程の編成の方針
    国際英語学科では、世界がグローバル化していく中で、多様な社会に対応できる人材を育成することを目指しています。これを達成するために、卒業までに高い英語運用能力(IELTS 6.0以上、TOEIC 800点以上、CEFR B2以上)を身につけることができる英語教育課程や、留学による異文化体験を通して、地域の文化や生活について理解を深めることができる教育課程を編成しています。
  2. 教育内容・学修方法に関する方針
    (1)1年次においては、留学前の準備としてEAP(アカデミック英語)プログラムを設定し、「話す・聞く・読む・書く」の4技能をバランスよく備えた英語力の向上を目指しています。また、教養ゼミナール、専門基礎科目やStudy Abroadの授業を通して、アカデミック・スキルを学び、留学前に必要な知識の習得を目指し、留学の意識付けを行なっています。
    (2)2年次においては、専門分野の研究をどのように進めていくのかに関して学習する「リサーチリテラシー」や、レポートや卒業研究報告書を英語で書くために必要な知識を学ぶ「アカデミックライティング」、および学科の専門科目の履修にはいっていきます。グローバル化社会で活躍するための英語ユーザーと成り得る英語力を身につけるための科目、言語の仕組みやその背景にある文化、思考法などについて幅広い知識の修得や理解を深めるための 科目があります。3〜4年次においては、さらに専門科目を中心に学修します。専門科目は英語使用を中心とした形式で構成されており、応用系として、英語学や第二言語習得などの理論科目、実践系として、ディベートや通訳などの運用科目、教職専科系として英語科教育法など、様々な科目が用意されています。専門ゼミナールでは、英語教育学、英語学、社会言語学などの分野で各自テーマを設定し、さらなる研究を進めていきます。卒業研究報告書は英語で執筆し、専門領域の研究内容を英語で発信します。
  3. 学修成果の評価の方針
    (1)講義演習科目においては、試験およびレポート等により知識・技能の習得に関する到達度を評価します。
    (2)実習科目においては、事前学習や準備の取り組み状況、事後の振り返りや成果発表までの一連の学習活動について、関心・意欲・態度の観点と課題発見力・課題解決力の観点から総合的に評価します。

入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)

国際英語学科では、以下の学力、意欲、興味を持つ人を求めます。
  1. 知識・技能
    (1)実用英語技能検定2級、もしくは、CEFR B1相当の英語力を持っている人。
    (2)世界の動向に興味があり、探究心を持って学習することができる人。
    (3)言語や文化に関心を持ち、積極的に学習することができる人。
  2. 思考力・判断力・表現力
    (1)知識・技能を活用して、自ら考え、課題を発見し、課題解決のために探求することができる人。
    (2)課題解決をして得た成果を、他者に報告することができる人。
  3. 主体性・多様性・協働性
    (1)高い目標を持って積極的に学ぶ意欲がある人。
    (2)英語の習得とその高度な運用を目指して努力できる人、英語を駆使して活躍したいと思っている人。
    (3)自国や地域社会を含む世界各地の多様な文化に関心を持ち、人々の暮らしや価値観を相手の立場から理解できる人。
    (4)異文化交流に積極的に関わり、地域社会や国際社会に貢献する意欲がある人。