三つの方針
Department of Intercultural Studies人文学部国際文化学科/三つの方針
21世紀の世界は、人間・物資・情報が昼夜を問わず国境を越え絶え間なく往来し、拡大し続けています。こうした時代に生きる我々に求められるのは、異なる社会的・文化的背景を持つ人々とコミュニケーションを行うことです。また、人間・物資・情報を多元的な価値観に基づいて評価する知性です。さらに、各国の気候風土や人々の生活様式を積極的に学ぶとともに自らが生活する地域の暮らしや文化の意味を再考して、その価値を広く発信する行動力も求められます。
金沢星稜大学人文学部国際文化学科は、21世紀のグローバルな状況を鑑み、主要な世界共通語である英語を学び、地域の生活文化を拠点にアジアを含む世界各地の人々のくらしと文化を理解して、地域社会に役立つ人材を育成することを目指して開設いたしました。
金沢星稜大学人文学部国際文化学科は、21世紀のグローバルな状況を鑑み、主要な世界共通語である英語を学び、地域の生活文化を拠点にアジアを含む世界各地の人々のくらしと文化を理解して、地域社会に役立つ人材を育成することを目指して開設いたしました。
卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
国際文化学科では、学士課程教育を通じて、以下の能力を身に付けた学生に、学士(人文学)の学位を授与します。
- 知識・理解
(1)自国を含む世界各地の文化に触れ、異なる生活様式や価値観を理解することができる。
(2)世界の人々と対話をし、自国や地域の文化を発信するコミュニケーションスキルを持っている。 - 汎用的技能
(1)文献調査、資料収集を通して情報知識を整理し、分析することができる。
(2)フィールド・リサーチのスキルを実践的に運用し、課題の発見や解決ができる。
(3)他者の意見を理解できるとともに、自らの意見を論理的な文書や口頭による説明としてまとめることができる。 - 態度・志向性
(1)困難な課題に直面しても、論理的に考え、課題解決に向けて相手と粘り強く交渉する態度を身につけている。
(2)周囲の状況を鑑み、自らの長所を活かすための行動を考え、それを実行できる態度を持っている。
(3)多様な文化を背景に持つ人々と共存関係を築き、地球規模でのさまざまな問題を克服するためにパートナーシップやリーダーシップを発揮して行動できる。
(4)さまざまな学問分野を横断する幅広い知識と視点に基づいて人間とは何かを問い、世界や社会の持続可能性のために働くことができる。 - 統合的な学修経験と創造的思考力
(1)時代を拓く新たな発想を展開できる知性と教養を身につけている。
(2)習得した知識と技能を生かし、積極的に地域、日本社会、国際社会そして地球環境に貢献することができる。
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
国際文化学科は、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)に挙げた能力を学生に身につけさせるため、以下の教育課程を編成し、実施します。
- 教育課程の編成の方針
国際文化学科では、社会がグローバル化していく中で、多様な文化を理解し対応できる人材を育成することを目指しています。これを達成するために、卒業までに高い英語運用能力を身につけることができる英語教育課程や、留学による異文化体験を通して、世界の文化的多様性について理解を深めることができる教育課程を編成しています。 - 教育内容・学修方法に関する方針
(1)1年次においては、留学前の準備としてEAP(アカデミック英語)プログラムを設定し、英語力の向上を目指しています。また、教養ゼミナール、比較文化、言語文化論をはじめとする専門基礎科目やアカデミック・スキルを学び、言語を通した文化的多様性の理解を深めます。さらにStudy Abroadの授業を通して、留学前に必要な知識の習得を目指し、留学の意識付けを行います。
(2)2年次においては、留学帰国後に人文社会科学系のさまざまな専門科目の学修が始まります。まず、専門分野の研究をどのように進めていくのかを学ぶ「リサーチリテラシー」、そして民族的多様性を持つ現代社会において必要なスキルを身につける「多文化共生論」の学修を進めます。さらに「地域研究」や「グローバル・イシューズ」などを通して、世界の諸地域における文化的多様性とそれらの社会間にある相互作用や権力関係、そして世界への影響に関する知見を深めていきます。
(3)3〜4年次においては、各自が選択した専門ゼミを中心に学修をさらに深めます。デジタル人文学科目として、国際関係やメディアなどに関する専門科目が用意され、さらに地域社会研究、比較宗教学、ジェンダー、思想史、観光などの様々な分野の専門科目が開講されます。これらの学びを通して、文化や価値観の異なる人々と交渉、対話し、協調・協働を促進させるため、幅広い知見に基づいて、自らの思考力・判断力を育みます。専門ゼミナールでは、各自でテーマを設定し、それについてさらなる研究を進め、他者に伝わるようにプレゼンテーションするスキルも身につけることができます。 - 学修成果の評価の方針
(1)講義演習科目においては、試験およびレポート等により知識・技能の習得に関する到達度を評価します。
(2)実習科目においては、事前学習や準備の取り組み状況、事後の振り返りや成果発表までの一連の学習活動について、関心、意欲、態度の観点と課題発見力、課題解決力の観点から総合的に評価します。
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
国際文化学科では、以下の学力、意欲、興味を持つ人を求めます。
- 知識・技能
(1)英語および世界の諸言語に高い関心を持つ人。
(2)世界の動向に興味があり、探究心を持って学習することができる人。
(3)言語や文化、環境に関心を持ち、積極的に学習することができる人。 - 思考力・判断力・表現力
(1)知識・技能を活用して、自ら考え、課題を発見し、課題解決のために探求することができる人。
(2)課題解決をして得た成果を、他者に伝えることができる人。 - 主体性・多様性・協働性
(1)高い目標を持って積極的に学ぶ意欲がある人。
(2)英語や様々な言語の習得とその高度な運用を目指して努力できる人。
(3)自国や地域社会を含む世界各地の多様な文化に関心を持ち、人々の暮らしや価値観を相手の立場から理解できる人。
(4)異文化交流に積極的に関わり、地域や日本社会、国際社会に貢献する意欲がある人。
(5)国際平和や地球規模での環境課題に積極的にかかわる意欲がある人。
カリキュラム・ツリー/カリキュラム・マップ
ナンバリング
「ナンバリング」は、授業科目に番号を付し、学修の段階や順序、授業科目間の関係性等を表し、教育課程の体系性を明示する仕組みです。
カリキュラム・ツリー
「カリキュラム・ツリー」は、カリキュラムにおける履修の体系性を示すため、授業科目間の相互の関係や4年間を見通した学修を進めていくための道筋を表した図です。それぞれの授業科目のレベル(配当学年)と学問分類も総覧できますので、履修計画を立てる際の参考にしてください。
カリキュラム・マップ
「カリキュラム・マップ」は、DP(卒業認定・学位授与の方針)として示されている資質・能力が、授業科目ごとの学修目標(知識・技能・態度等)とどう対応しているかを示した図です。本学では「ナンバリング」として付した番号と共に、DPの各項目との対応関係をマトリックスの形で表示しています。