ゼミナール

Department of Intercultural Studies

国際文化学科/ゼミナール

ローカルからグローバルまで、広く深く世界を知る。

「比較文化」「グローバルイングリッシュ」の2つの視点から国際社会を見つめ、新たな世界を切り拓きます。

Department of Intercultural Studies Seminar

教授:菊池 嘉晃/齋藤 千恵/田中 富士美/バイヤー アヒム/ブローダウェイ・リック
准教授:朝田 郁/桑野 萌/坂井 紀公子/嶋村 貢志/高原 幸子/中原 聖乃/前田 昌寛
助教:松本 大貴
【菊池ゼミナール】Korean Area Studies, International Relations in East Asia and Journalism
比較文化コースの専門ゼミです。韓国の文化・社会、朝鮮半島を中心とした東アジアの国際関係・文化交流、ジャーナリズムや現代の社会問題に関心のある学生を受け入れています。ゼミでは、関心のある分野について専門文献を読み、関連するフィールド(現場)にも足を運びながら、学術的な問いを見つけ、研究計画を立案します。発表や議論を重ねながら卒業研究に向けた準備を進めていきます。

身につく力

関心のある分野について主体的に問いを見つけ、文献やフィールド調査を通じて集めた情報やデータを整理・分析し、分かりやすく発表できる力を身につけます。課題を自ら発見して調べ、プレゼンテーションするスキルは、卒業して社会に出てからも様々な場面で役立ちます。
【齋藤ゼミナール】Tourism and Culture
Major Study Seminar Iでは、移動や観光に関して、文化のダイナミズムについて追及していきます。 文献講読やフィールドワーク、発表や議論を通じて、学生は社会・文化人類学の観点から移動や観光に関する理論や事例研究を学びます。後期には、前期で学んだことを通じて、地域にどのような貢献ができるか考察し、活動するプログラムを取り入れています。この授業では、 一年間の学びを通して、移動や観光に関する社会・文化人類学の様々な概念と基本的な理論に精通し、また、実践的に地域社会に関わっていくことが期待されます。 また、フィールドワークの実施、プレゼンテーション、ディスカッションを通じて、さまざまな人との効果的なコミュニケーション方法を身につけていきます。

身につく力

  1. 文化人類学や社会学の観光や移動についての基本的な議論を説明できます。
  2. 文化と権力、あるいは政治の関係に関して、事例を通して議論できます。
  3. 文化の動態や個人の戦略について議論できます。
  4. 効果的なコミュニケーションスキルを身につけることができます。
  5. 文化と移動(あるいは観光)について調査を行い、そこで得たデータを分析できます。
【田中ゼミナール】English as a Lingua Franca and World Englishes from Various Perspectives
World Englishes、世界諸英語とは様々な歴史背景で世界に広まった英語。English as a Lingua Franca、国際共通語としての英語とは、異なる母語を持つ話者同士が共通するコミュニケーション手段として英語を使用し、英語が共通語の概念を持つこと。英語の非母語話者が「媒介言語」「付加言語」として英語を使用する、そのユーザーの数は母語話者をはるかに超えるおよそ20億人と言われています。このことを念頭に、英語という言語の本質と、英語ユーザーになることの目的、意義を再認識し、なぜ私たちは英語を学んでいるのか—言語政策のありかたも含め、英語が人々の生活に与えるインパクトを多角的にみていきます。

身につく力

たくさんの文献を読み、多面的に「英語」という言語の社会的現状を理解します。また、共通語とは何か、世界の人々にとっての言語とは何かを論理的に考察します。
【バイヤーゼミナール】Living Culture and Its Roots
学生それぞれの興味に従い、創造力を養います。個人のレベルに合わせて英語能力を優しく発達させます。教員は1年間ネパールに、6年間韓国等に滞在した経験があり、世界の文化とその歴史につい幅広く学びます。

身につく力

多文化を学び、地元の理解を深めることができます。
【ブローダウェイゼミナール】Interdisciplinary Perspectives in the Humanities
人文科学には、歴史、文学、哲学など、多くの学問分野や下位分野が含まれています。しかし、言語はこれらすべてにおいて中心的な役割を果たしています。言語は人類文化の核心であります。言語がなければ、人類は私たちの身の回りにあるような素晴らしい複雑性をすべて発展させることはできなかったでしょう。言語は文化の「OS(オペレーティング・システム)」であると言ってもよいでしょう。このゼミでは、英語学を中心に議論しながら、人文科学の様々な分野間でのつながりを考えていきます。新たなつながりや類似点を探っていきます。年間を通して、自分の興味のあるテーマを見つけ、学問的な問いを立て、研究計画を立ていきます。

身につく力

既成概念にとらわれず、学際的でユニークな視点から研究テーマを設定する方法を学びます。さらに、英語の4技能をすべて練習する機会も多くあり、「読む」「書く」「聞く」「話す」という力を身につけます。
【朝田ゼミナール】Cultural Diversity and Conviviality
比較文化コースの専門ゼミです。インド洋の周辺部に形作られたイスラームを基調とする多民族社会の特質を、地域研究の枠組みで検討していきます。地域研究とは領域横断的なアプローチであり、ゼミで取り上げるテーマも宗教文化に限定せず、SDGsからサブカルチャーまで様々な分野を「越境」していきます。異文化社会を多角的にとらえることで、地域研究の面白さを体験しつつ、ゼミ生自身の研究につなげていきます。

身につく力

専門分野の知見に触れるとともに、先行研究の批判的な読解、フィールドワークの方法、データの分析手法など、研究をおこなうための基本的な技術を学びます。各ゼミ生は、研究上の問いを自ら発見し、その解決に至るための計画を立て、それに従って研究を最後まで遂行するスキルを身につけます。
【桑野ゼミナール】Christianity and western culture in the cross cultural context of Japan
比較文化コースの専門ゼミです。キリスト教文化を基盤としたヨーロッパに関心のある学生を広く受け入れています。このゼミでは、1年を通して自分の関心のあるモノ、ことを発見し、学問的な問いを立て、調査計画を立てることを目的としています。ゼミの前半では専門文献を読み、発表すると共にゼミ研修を通して調査の種探しをします。ゼミ後半では自分の関心に基づき問いを立て、その問いを明らかにすべく調査計画を立て、ゼミで発表し意見交換を重ねることで卒業研究に向けた準備を進めます。

身につく力

自分の関心のあるモノやことに即して学問的な問いを立て、その問いを明らかにするためにどのような調査方法が必要かを主体的に考える力を養います。
【坂井ゼミナール】African Area Studies and Study of "Shikouhin" Culture
比較文化コースの専門ゼミです。アフリカ地域に興味ある学生や嗜好品文化について研究したい学生を受け入れています。県内山村地域で生業や開発現象について研究したい学生も在籍しています。これまでのゼミ生の研究テーマには、「アフリカ地域のモバイルマネー普及について」、「紛争後のウガンダ北部における子ども兵の社会統合について」、「コーヒ—文化とフェアトレードについて」、「養蜂について」などがあります。

身につく力

文献調査、フィールド調査、その間に何度も行うゼミ発表を通して、自らの関心を言語化し、研究対象としてどのような問いを立てて調査したらよいのかが習得できる。県内調査の場合、多様な人との出会いとそこからの学びを通して、「地元」理解が深まり、「地元」の魅力や課題を発信できる力が身につく。
【高原ゼミナール】Gender and Art
比較文化系の専門ゼミとして、主に「ジェンダーと表現」というテーマを軸に、「男らしさ」や「女らしさ」にまつわる政治・社会背景および、表現として現われたものを読み解きます。「出来事」や「行為遂行性」といった、ジェンダー表現を示す概念、そして環境や空間に広がるアート世界の滋味を見出しながら、研究報告書のテーマを探し、研究し、執筆していきます。テーマとして、LGBTQの歴史的背景、第三波フェミニズムの行方、韓流文化や衣服のフェアトレードなどを専門的に考察していきます。

身につく力

主に英語論文を読み、先行研究となる文献や論文をリサーチし、必要ならば、インタビュー調査やフィールドワークを行いながら、論理的に情感や感性を含んで読み解き、解説ができる力をつけます。
【前田ゼミナール】Second Language Acquisition (SLA): How do people acquire and use language?
グローバルイングリッシュ系の専門ゼミとして、「言語は実際にどのように使用されるのか」という応用言語学の面や、「言語を人間の心理的側面」でとらえてみる心理言語学の面から学修を深めます。ただ単に「英語が好き」「英語がうまくなりたい」から一歩踏み出して、英語を学ぶ意味、英語の学び方、扱うテキストの条件(物語文なのか説明文なのか、推論しやすいのか否か等)による読解の差などを専門的に考えます。これまでにゼミ生は、「色彩と英単語記憶の関係」「シャドーイングにおけるスクリプト使用の効果」「英語学習における不安要素」「フィンランドの英語教育」「英語の丁寧表現」「フォニックス」について研究報告書を書いています。

身につく力

書籍や論文からしっかりと先行研究を引用し、調査や実験を行ったうえで考察し、論理的に説明する力がつきます。